神聖なるところ
皆さん、小さい頃から、自分の中に特別で神聖なる場所を決めていませんか。
教会、海辺、ゲームセンター((〃艸〃)ムフッ)・・・。
私は本をたくさん読んでいるわけでもないのですが、児童時代から「本のたくさんあるところ」が神聖だと思いました。
小さい頃は、まだインターネットというものはなっかたです…。
それどころか、文芸誌、海外小説などを置いてある真面目な本屋すらなかったです。😲
しかしながら、ラッキーな私は魔法の叔父さんと出会いました。
本の屋台で生活を営む叔父さんが近所にいました。
叔父さんは年がら年中、外で屋台を出していたのですが、気づいたら彼の倉庫みたいな書斎に入らせてもらうことになりました。
それで『アンデルセン童話』、『千夜一夜物語』を始め、『ジェーン・エア』、『小さな婦人』などが目に入る機会がありました。
この倉庫みたいな本の温室で、田舎少女の自己意識、友情・愛情の理想が芽生え始めました。
私は、進学・就職に伴い、都会や海外に出ることになりました。
もちろん、綺麗な本屋と出会う機会も増えましたが、本は近くて遠い気がする時期もあります。
けれど、何があっても、いつになっても、本は私のことを見捨てないと確信しています。
とはいえ、本との関係づくりは十分な愛情を注ぐ必要があります。
日本語を勉強して10年経ちますが、本を読むのがまだまだ遅いです。エンディングを知りたくてついに丸呑みにしてしまいます。
もっともっと時間と愛情を注いで、本と向き合いたいものです。
さて早速今季のおすすめ本を紹介させていただきます。
2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位の『ザリガニの鳴くところ』です。
親と自然の恩恵を思い出す一冊となります。
秋は読書の季節となり、登山の季節となります。
主人公のカイアのように自然と閲読を楽しみながら、自分を癒していきたいと思います。
投稿者:ポータルハートサービス エンム