BOD!!
≪BOD≫・・・
こんな英単語あったっけ
実はこの≪BOD≫
Biochemical Oxygen Demandの略で “生物化学的酸素要求量” と呼ばれる
水質指標のことなのです。
この検査をすることで水の汚れ具合がわかるわけですね。
今回はこの≪BOD≫についてご紹介します。
≪BOD≫とは、微生物が水中の汚れ(有機物)を分解する時に消費される酸素の量を数値化して表した水質汚濁物質量の指標のことです。
【汚れ(有機物)とは例えば台所からの排水、トイレ🚽からの汚水など】
水中が汚れると微生物が酸素を使って汚れをせっせせっせと分解してくれるわけですが、汚れがひどい程、
微生物はたくさんの酸素を消費することになるのでBOD値は大きくなります。
即ち、この値が大きくなれば大きくなる程水は汚れているということになります。
人為的汚染のないきれいな河川のBOD値は概ね1㎎/ℓ以下といわれています。
では、人間が汚れた水を河川に流すとどうなるか・・・その汚れを分解する為に微生物はたくさんの酸素を必要とします。
その結果、河川の中の酸素量が減って水中の環境が悪化し悪臭が発生したり魚🐡が窒息死したりする現象が起こるわけです。
もちろん、BOD値も大きくなりますね。
大まかにいうと、BOD値10mg/ℓ以上になると状態は悪くなり水の色が褐色を帯びたり悪臭が発生し始めます。
かつて水俣病やイタイイタイ病など公害による問題が次々と起こっていた時代と比べると、
環境問題対策そして私達の環境への認識も進み、河川の水も本当にきれいになりました。
ヤマメ、イワナなどが生息できるとされる河川のBOD値は2㎎/ℓ以下といわれています。
水道水に利用可能な水のBOD値は3㎎/ℓ以下とされているので、それらの魚🐡が生息する河川はかなり透明度の高い
きれいな水質ということになるんですね。
≪BOD≫・・・是非覚えてくださいね(⋈◍>◡<◍)。
水質検査室でも、弊社管理施設からの排水についてこの≪BOD≫検査を実施しています。国の定める基準値内に
数値がおさまっているか否か常に検査することにより環境問題に対しても貢献しています。これからもその使命を忘れず、
日々の検査業務に真摯に取り組んでいこうと思っています。
(エコ事業部 アべ)